新入社員が持つべき4つの考え方と意識【コロナ後の変化】

新入社員が持つべき4つの考え方と意識【コロナ前後の変化】

新型コロナウイルスのパンデミックも明け、働き方や仕事に対する考え方も変化したように感じます。1年以上オンラインでの授業を受け、学校に行かない状況が続いたことはよく聞かれます。オンライン教育の普及により、ITを学ぶ機会が増え、移動時間を省くことで時間の有効活用が可能になるなど、便利な面もあります。しかしその一方で、対面でしか得られない貴重な経験を得られなかったという声もあります。

そこで、今回は新入社員が持つべき4つの考え方と意識についてまとめました。これは新入社員に限らず、2年目や3年目の社員の方々にも、自己反省の一環として参考にしていただければと思います。

対人能力を磨くこと

対人能力を磨く

仕事を遂行する上で欠かすことのできない基本的なスキルが3つあります。

  1. 問題発見や解決能力であるコンセプチュアル・スキル
  2. 対人関係能力であるヒューマン・スキル
  3. 仕事に必要な専門的知識、技術であるテクニカル・スキル

上記の3つのスキルは、新人から経営幹部まで、組織内で仕事をする上で不可欠な能力とされています。

一言メモ

これは、R.K.カッツ(ハーバード大学経営学教授)が提唱した概念であり、一般的に「カッツの3つのスキル」として知られています。

問題発見や解決能力(コンセプチュアル・スキル)は、階層が上がるほど求められる傾向にあります。経営幹部や管理者の役割では、具体的な業務能力よりも、さまざまな問題を解決していく力が重要とされます。一方、新人や中堅社員は、専門的な知識や技術(テクニカル・スキル)により強く求められます。もちろん、新人や中堅社員にも問題発見や解決能力が求められますが、専門的な知識や技術を習得し、実務能力や専門能力を高めることが期待されます。

人間関係能力(ヒューマン・スキル)は、どの階層でも同様に求められます。組織内で働くためには、他のメンバーとの協力やコミュニケーション能力が重要です。優れた個人の能力があっても、一人だけでは組織力は発揮されません。したがって、対人関係の能力を向上させることは非常に重要です。

スキル求められる立場
コンセプチュアル・スキル経営幹部や管理者など、階層が上がるほど求められる
テクニカル・スキル特に新人や中堅社員に求められる
ヒューマン・スキル全ての階層でも求められる

組織内での仕事において、問題発見や解決能力、専門的知識・技術、そして人間関係能力は必要不可欠なスキルです。これらのスキルをバランスよく磨き、組織内での役割を果たすために努力しましょう。

常に問題意識を持って行動すること

常に問題意識を持って行動すること

仕事においてミスやトラブルが発生した場合、それは本来の仕事の基準から逸脱した状態であり、このような状況を問題と呼びます。また、営業活動などで目標の達成ができず、目標と実績の間にギャップが生じた場合も、問題として捉えられます。問題とは、基準や目標と実際との間に生じる差(ギャップ)のことを指します。差が大きければ大きいほど、問題は大きくなりますし、差が小さければ小さな問題となります。

問題解決とは、このギャップを早く発見し、ギャップの原因を追究し、解決策を見つけるプロセスです。しかし、問題の中にはひずみとなるギャップが小さく、それが本当に問題なのか、またその原因が何なのかが明確でない場合や、問題とその原因を把握しても自分自身では対処できない問題も存在します。どのような問題であっても、的確に解決策を見つけていく必要があります。

職場では逃げずに立ち向かうべき

職場では様々な問題に直面することでしょう。その際には、プレッシャーに押しつぶされず、問題に立ち向かう姿勢が非常に重要です。常に問題意識を持ち、行動することで、大きな問題に発展する前に適切に対応することができます。

問題解決の手順を理解すること

問題解決の手順

問題を解決していくためには順番があります。やみくもに解決にあたるのではなく、しっかりと順番を把握することで適切な解決に導くことが出来ます。
早速、問題解決の手順をご紹介します。

  1. 解決目標の設定
  2. 解決の優先順位と重要度の決定
  3. マイナス効果の検討
  4. 問題解決のための実行計画の作成

順に見て行きましょう。

①解決目標の設定

まず解決すべき目標を明確に設定します。
すべての原因を一度に解決することはできない場合もあるため、どの原因から着手し、どのようなアプローチを取るかを決定し、解決策を考案します。

②解決の優先順位と重要度の決定

解決に向けて、進めるべき順序と優先順位を決めます。問題の解決には時間やリソースの制約がある場合がありますので、どの問題から取り組むべきかを優先順位を考慮して決定します。

次に、問題の重要度を決定します。すべての問題が解決の対象ですが、その中で特に重要な問題や影響が大きい問題を見極めることが重要です。解決の優先順位やリソース配分において、重要な問題に重点を置くことが求められます。

優先順位と重要度を考慮した上で、解決案を考案します。解決案を策定する際には、それぞれの案がどの程度の効果を持つのかを再評価し、マイナス効果や潜在的なリスクも考慮します。

③マイナス効果の検討

マイナス効果の検討とは、問題解決によって生じる可能性のあるマイナスな影響を予測し、事前に対策を練ることです。問題解決に取り組む際には、予期せぬ障害や副作用が生じる可能性がありますので、それらを事前に予測し、対策を準備することが重要です。

マイナス効果の検討を行った後、本格的な解決策を考案します。

④問題解決のための実行計画の作成

解決策を基に、具体的な実行計画を策定することが重要です。具体的な手順やスケジュールを明確にし、問題解決の実施に移ることで効果的な結果を得ることができます。

実行計画を組む際には、5W1H(だれが、なにを、いつ、どこで、なぜ、どのように)を考慮します。以下のようなポイントに注意しながら計画を進めましょう。

誰が関与するか

解決策の実施に関与する担当者やチームを明確にします。役割と責任を明確にすることで、タスクの進行や連携がスムーズに行われます。

何を行うか

具体的なアクションや手順を決めます。解決策の中で実施する具体的な活動や措置を明確にし、必要なリソースやツールを考慮に入れます。

いつ行うか

解決策の実施時期やスケジュールを設定します。目標達成までの期間を明確にし、進捗を管理するためのタイムフレームを設けます。

どこで行うか

実施場所や関連する場所を特定します。場所や環境の要件に合わせて、必要な準備や移動手段を考慮に入れます。

なぜ行うか

目的や目標を再確認し、解決策の意義や効果を明確にします。関係者に対してその理由やメリットを説明し、共有することで取り組みの意義を理解させます。

どのように行うか

具体的な手法や方法を決定します。解決策の実施において必要な手続きや手法、コミュニケーション手段などを考慮し、実行に移ります。

また、問題解決において焦らず冷静に対応することも重要です。繰り返し同じ問題が発生しないように、適切な対策や予防策を講じましょう。問題解決は継続的なプロセスであり、学びや改善を行いながら進めていくことが大切です。

自己管理をすること

自己管理
社会人は、職場生活だけでなく、私生活の中でもセルフマネジメント(自己管理)が求められます。その自己管理には、健康管理や貯金などの経済面の管理がありますが、自分の将来に向けて能力を開発し向上させるキャリア管理も含まれます。

人は誰でも、いつかは何かを実現したいと考えています。自分がなりたいと思う人になるためには、具体的な行動を起こす必要があります。ただし、多くの人は思い描く目標が漠然としていたり、遠すぎて手が届かないように感じたりするため、行動を起こさず後悔することがあります。

では、自分の目標を実現するためにはどうすればよいのでしょうか。以下にキャリア管理において重要な考え方を2点挙げます。

目標は一歩先に、1日延ばしにしないこと

仕事に限らず、物事を着実に実現していく人の共通点を挙げると、すべきことを決して「いつの日か」と先延ばしにせず、即座に行動に移します。彼らは具体的で明確な目標を掲げ、自分が現在行っている仕事や課題の中から次の一歩の目標を立てて積極的に実践していきます。達成した目標に満足することなく、次の目標を設定し、継続的に挑戦を続けます。このような点から点への歩みが徐々に線となり、周囲の人々からは自信を持って進んでいる印象を与えます。

つまり、何かを成し遂げる人とそうでない人の差は、行動を起こす習慣と進む過程で現れます。したがって、小さな目標を設定し、日々確実にその目標を達成する意識で取り組むことが重要です。先延ばしにせず、目標に向けて行動し続けることで、成果を積み重ね、自信と実績を築いていくことができます。

能力開発も自己責任の時代

社会人や企業人として、自己の能力を開発していくことが求められます。自己啓発は、文字通り自分自身が主体となって取り組むことであり、学校の勉強のように他人から指示されて行うものではありません。仕事の現場では、常に進歩と成長が要求されており、仕事の技術や思考方法も日々進化しています。

もし変化に対応できなければ、企業組織や個人として社会の変化や激しい競争に適応できず、結果として淘汰されてしまうことは明白です。特に現代は自己責任の時代と言われ、自身の行動について責任を持ちながら進んでいくことが求められる時代です。

企業が選択型研修という形式を導入するケース

最近では、企業が選択型研修という形式を導入するケースも増えています。これは従来の社員全員が参加する形式の研修から一新し、社員個人が自発的に参加したい研修を選択し、自主的に学ぶというものです。言い換えれば、研修に参加したくない、勉強したくない人は参加しなくてもよいわけです。

では、参加しない場合、どのような結果になるでしょうか。それは自身の評価や仕事に大きな影響を与えることです。現状の能力に満足し、新たな知識や情報、技術を身につけようとしない社員に対しては、上司もそれに応じた評価や判断を下すでしょう。仕事の場でも、新しい製品や商品を販売するために必要な知識や技術を持っていない社員には、営業活動を任せないこともあるでしょう。

現代は人間以外のロボットやAIが仕事を行う時代に突入しており、自身が提供する付加価値や人間ならではの能力を見つけ、向上させていくことが強く求められています。自己啓発に取り組み、自分自身の成長を追求することは、現代の社会人として不可欠な要素です。

新人研修はSトレにお任せください!

新人研修はSトレにお任せください

今回のコラムでは、新型コロナウイルス後の社会人となる新人に求められる考え方について述べました。先ほども触れた通り、オンラインの普及によって生活が便利になった一方で、楽をすることも容易になったように感じます。ですが、時間が節約できた分、新たに生まれた時間をどのように活用するかを慎重に考える必要があります。

Sトレーニングでは、意識改革研修だけでなく、新人研修において知識や技術に関する多数のプログラムを提供しています。

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